秋は「新年」「新生活」に向けて住環境を見直すチャンスです!

 マイホームに長い間住み続ける中で、住まいのメンテナンスは欠かせません。経年劣化した部分を修理するのはもちろんのこと、家族構成やライフスタイルの変化によって感じる使い勝手の悪さなども改善していく必要があります。

 住まいの改善を考える上で一つのきっかけとなるのが、新年や新生活といった区切りのタイミングです。新年や4月からの新生活に向けて住環境を見直す場合、工事の内容によっても異なりますが、この秋口から動き出していくとスケジュールを合わせやすくなります。
 リフォームやリノベーションに関する相談会やセミナーが数多く開催される時期でもあるので、住まいの見直しを行う絶好のタイミングと言えるでしょう。

 今回のコラムでは、住まいの見直しニーズの高い「水回り」や「外装」のリフォーム、お住まいを使いやすくアップデートする「リノベーション」を検討する時期・築年数などについて解説します。
 住まいの現状把握の参考にしてみてください。

水回りのリフォーム時期

 水回り設備は設置後10~15年で少しずつ不具合が出始めます。
 キズや割れができる、水漏れが頻繁に起きるといった明らかな不具合以外にも、見えない部分の経年劣化が進んでいることもあります。放置してしまうと床下に水がまわって土台や下地などの建物の躯体にダメージを与えてしまったり、カビやコケが発生していたりといったトラブルを引き起こすケースもあります。
 被害を防止するためにも、年数の経過した水回り設備は大きな不具合が生じる前に交換を検討するようにしましょう。

 また、便利な機能を備えた新しい商品も各メーカーより販売されています。
 少ない水量で汚れを流せるトイレ、お湯の冷めづらい浴槽などエネルギーの無駄を省いた商品や、掃除しやすい形状や汚れのつきづらい仕様といった日頃のお手入れが楽になる商品など、ニーズに合わせた商品を選択することが可能です。

 不具合が起きて使えなくなってしまう前に、家事の時短や光熱費の削減ができる新機種への交換を検討してみてもよいかもしれません。

外装のリフォーム時期

 一般的な塗料を使用している場合、10年に一度、再塗装することが推奨されます。
 塗装は、建物を雨風から守り、建物内部に水が浸入することを防ぐ役割をしています。適切なメンテナンスを怠ると、構造材や断熱材に水がつき、建物の品質を損なってしまうことにもなりかねません。浸入した水が室内に漏れ出す雨漏りや、電気配線が濡れてしまうと漏電による火災を起こす可能性もあります。

 外壁の色の変化、表面のヒビや膨らみ、手で触れた時に白い粉が付着するチョーキング現象などが発生したら、再塗装が必要な時期だと考えましょう。屋根は状態確認が難しいですが、変色が見られたり艶がなくなってきたと感じた場合は塗膜の劣化が始まっている兆候と考えられます。

 建築場所の日当たりや湿度といった立地条件、素材、塗料などによる差はありますが、塗装から10年を目安に再塗装の検討を行うことがおすすめです。

リノベーションの検討時期

 リノベーションを行うと、快適な生活環境を叶えるほか、建物全体の状態を整備して、既存の建物に新たな価値を付加することができます。

 一般的に住宅の資産価値は年数と共に低下しますが、リノベーションを施すと、高い住宅性能と住みよい暮らしを実現できるため、資産価値は向上します。構造部分を変更しない範囲で希望に合った間取りを実現できるほか、断熱改修や耐震補強を施して生活の質を上げることもできます。
 近年では、築年数に関わらず、ライフスタイルの変化や、今よりも快適に暮らすためにリノベーションを検討される方が増えています。

 例えば、子どもの独立によって使わなくなったスペースを有効活用したい場合など、ご自宅で暮らす家族構成の変化に合わせて検討を始めるケース、好みのインテリアを叶えたい場合や動線や収納の場所を変更して使いやすくしたい場合など、トレンドやライフスタイルに合った住まいに作り変えるケースなどが挙げられます。

 その一方で、実際に工事を始めてみると、費用が想定以上にかさんでしまう場合もあるため注意が必要です。予想よりも構造材の劣化が進んでいたといった想定外の状況を回避するためにも、建物の状態を客観的に判断できるホームインスペクションを受けるなど、専門家に相談しながら計画を進めることをおすすめします。

まとめ

 不具合が発生すると、日常生活に支障をきたす場合や、建物の構造に大きな損害を与えてしまうリスクがあります。安心して生活するためにも、日ごろの点検を怠らないことに加え、想定寿命年数が来る前にリフォームやリノベーションを検討し、安心して暮らすことができる住環境を維持することがポイントです。
 その場合、ご希望される工事内容にもよりますが、計画を検討する時間や工期を逆算して、「動き出しを早くする」ことが重要です。

 プランニングと予算のバランスを兼ね備えた納得のいく計画を立てるためには十分な時間を掛けることが必要です。時間に余裕があれば、リノベーションの専門家や施工会社と打合せを進めていき、一緒に改修しておいた方がいい箇所や追加で改修したい箇所に気付くことができるといったメリットも期待できます。

 新年や新生活に向けて住まいの見直しを行いたいという方にとっては、この秋に検討を開始することがベストタイミングです。まずは、リフォーム・リノベーションの説明会や相談会などに参加し、新しい住環境を手に入れるための第一歩を踏み出してみましょう!

written by 唯木花奈


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