トイレ編②:究極のこもり空間!トイレこそ作り込みたい!!

こだわり小物と充実収納で、至れり尽くせり

 部分リフォームで一番依頼の多い水廻り。お風呂や洗面所も気になるけど、まずは汚れが目立つトイレから…という人は多いかもしれませんね。そこで、トイレ空間を楽しめる“壁紙&ディスプレイのアイディア”のご紹介した前回(前回の記事はこちら)に続き、 今回は、快適で使いやすいトイレ空間を実現する、“収納&小物のアイディア”をご紹介します。

 実はトイレは、掃除用具やトイレットペーパー、手拭き用のタオルなど、コンパクトな空間ながらも、意外に収納力が求められます。掃除用具はスタイリッシュなデザイン性の高い商品を選んで床に置く、というのもありですが、トイレットペーパーやタオルなどは、なるべくなら扉付の収納にしまいたいですよね。さらに、取り出しやすい位置に!というのも条件に加えたいもの。そう考えると、よくあるトイレ空間なら、便器上部の空き空間に吊戸収納を作るか、便器タンクと一体化した収納を作るか、がオススメです。
 また、ペーパーホルダーやタオルリングなどのトイレの必需品は、使いやすさも大事ですが、お客様が来た時にも手に触れるもので目につくため、美しさも求められます。シルバーやゴールド、アイアンなど、こだわりの素材で毎日使うトイレをドレスアップすることで、空間をランクアップできます。

ロング吊戸収納で、使いやすく収納率アップ↑

事例1:使いやすい高さにある吊戸収納

 事例1は、もともとの手洗器付便器をタンクレス便器+手洗い器に交換して、スッキリしたトイレ空間。便器の背面上部にかなりの余裕ができ、床上130㎝から天井までの高さのある吊戸収納を取り付けました。奥行きは通常のトイレットペーパー2本が並べられる奥行き25㎝で製作。収納棚の最下段の、便器に座りながらでも手が届く位置にトイレットペーパーなどを収納し、別の段には、ストックのティッシュペーパーやタオル、掃除用品なども保管できます。

例A:
天井近くの吊戸収納
例B:圧迫感軽減“段差になじむ収納
例C:隣接空間で“分け合う収納”

 トイレ収納というと、例Aのようにとりあえず小さめ(高さ40~50㎝)で天井に付く吊戸収納になりがちですが、せっかく空いている空間ですから、トイレ以外で使うものも仕舞うつもりで事例1のように奥行は浅く、高さのある収納をつくれば、使いやすい上に家の収納率もアップしますね。
他にも、階段下のトイレで収納がなかった狭い空間に、階段の延長のようにさりげなく追加した収納(例B)や、収納のなかったトイレに、隣接する洗面室の大容量収納の高さ空間を分け合う収納(例C)など、大工さん(木工事)が絡むリフォームであれば、家や家族の特性を生かした造作収納を取り入れられますよ。

シルバー小物でおしゃれ度をプラス

事例2:ライン状のタオル掛け
事例3:携帯もおけるペーパーホルダー

 事例2は、よくあるリング状のタオル掛けではなく、シンプルでモダンな雰囲気に仕上げてくれる、シルバー系のタオル掛けを取り付けた事例です。エレガントなクロスに合わせた、クロームといわれる上品に光るタオル掛けは、まるでアクセサリーのように目をひきます。
また、プラスチックのペーパーホルダーをシルバー系のモノで、携帯置付ホルダーに変更したのが事例3。トイレは家族から離れて一人になれる唯一の空間!と感じる人も多く、携帯電話を持って入る人も多いのでは? そんな時に、ミニカウンターに携帯を置けるのは便利ですよね♪ ペーパーホルダーより出っ張らないミニサイズで、少し狭いトイレでも邪魔にならない! と好評でした。

 トイレ空間は、壁紙だけでなく、今回ご紹介したように、壁に取り付けるペーパーホルダーやタオル掛け、さらに手摺りなども、素材や色、形にこだわることで、小さいながらも存在感のあるアクセサリーとして、グッと空間をおしゃれにしてくれます。さらに、意外に隠して仕舞っておきたいモノが多いので、使いやすさと収納する物を考えた上で、収納をつくるとよいですね。 

written by IC21

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