トイレ編①:究極のこもり空間!トイレこそ作り込みたい!!

内装選びとディスプレイで、アミューズメントスペースに

 毎日当たり前のように使用しているトイレ。10~15年くらい経つと徐々にその古さが目に付くようになり、床や壁の汚れはもちろん、温水洗浄便座や手洗い器部分も故障や汚れやくすみが気になってきて、そろそろキレイに、リフォームでもしたいなぁ・・・と考えるようになります。小さいお子さんがいた家庭ならなおさら、トイレの内装はけっこう汚れてしまっているかも。

 住宅のトイレは基本的に、他の部屋に比べ狭く、一人になれる場所=“究極のこもり空間”です! 棚にグリーンを飾ったり、家族の好きな小物を置くなどリラックスできる空間を演出したり、お子様の学習漢字や地図を貼って学びの空間を作っている方もいるかもしれません。そこで今回は、そこからもう一歩踏み込んだトイレ空間のデザインアレンジを実例と共にご紹介します。

 まずは壁から変化させてみましょう。便器修理の有無に関わらず、リフォームをするのであれば普通の白いベース壁のままにしておくのは、もったいない! 狭い空間だからこそ、遊びゴコロを加えたいものです。壁のリフォームには、クロスやタイル、木等の内装材を貼るか、塗装するかが一般的。中でも工事費や期間も抑えられメンテナンスがラクなクロス貼りが、一番お手軽。最近では、機能も充実していて、消臭、抗菌、抗ウィルス、防カビなどに加え、清掃性が良いもの、調湿効果のあるものなど様々なビニールクロスがあります。見た目的にも、木や金属、石などの柄をリアルに再現し、表面のディテールにもこだわっているものも多く、高級感があります。アクセントクロスであれば、入って正面の壁、手洗器の背面、天井まで続けて…クロスの貼り所は色々。ニッチスペースがあれば、その奥の壁面にクロスを貼るのも奥行き感が出て面白いですよ。

さて、どの空間にも言えることですが“デザインする”からにはテーマを決めると良いでしょう。迷いも減り、完成度もお気に入り度もグッとアップします。

事例1テーマ:Color’s MIX + アフリカン

事例事例1:クロス張替えとアートボード&小物ディスプレイで完成

 ファッション業界でも注目を浴びているアフリカン・スタイル、そして原色遣いの明るい空間が大好きなお客様のトイレリフォームです。入って正面の壁に鮮やかで木の皮のような素材感のオレンジのクロスを、更に壁とは違いモノクロの葉柄クロスで作ったアートボードをONします。ニッチや棚には、ストック用のトイレットペーパーをカラフルなペーパーで包んで置いたり、フェイクグリーンを上から吊るしたり、ビビッドな色のオブジェをディスプレイしたりして、座っているだけで楽しいアミューズメントスペースに。気分の上がる↑トイレ空間になりました。

事例2テーマ:トイレ図書館?!

 また、トイレでリラックスするために、簡単な読み物に目を通す習慣のある人もいると思います。実際に手にする本は手の届く場所に飾り、壁面には本棚風のクロスを貼るのはいかがでしょう。狭いトイレでもL型の金物を1本取り付けただけで、新刊本の紹介コーナーのようになります。モノトーンのクロスなら、便器や吊戸棚の白との相性もよく、クールなトイレに早変わり。本屋で立ち読みしているとトイレに行きたくなる・・・なんて噂もありますが(笑)とても落ち着く空間になりました。

事例2:シックなクロスと金物で作った棚は落ち着く図書館風

 クロス選びに自信がない場合には、インテリアコーディネーターに希望を伝え、イメージに近いものをセレクトしてもらうとよいですよね。自分では思いつかない発想でアイディアをくれるかもしれませんので、ぜひ問い合わせてみてください。

 まずは手軽なクロスで、豊富な色、柄を生かし、自分好みの究極なこもり空間を作り込んでみましょう。毎日のトイレがワクワクした時間に生まれ変わりますよ。

written by IC21

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