台風被害から家を守る!今すぐ備えておきたい対策とは?

 毎年多くの被害が報告されている台風。地球温暖化による海水温の上昇によって今後ますます大きな影響を与える可能性が高いと言われています。

 特に9月以降になると、大雨を伴い甚大な被害を及ぼす大型台風が増加する傾向にあります。対策によっては時間を要する方法もあるため、早めに検討を始めることが重要です。この記事では、台風に備えるための対策について解説します。

台風が住宅に与える影響とは

台風による被害は大きく分けて3つに分けられます。それぞれの内容を理解して対策を検討する必要があります。

① 強風による被害・・・直接的な風の巻き上げる力や引き抜く力による被害

② 飛来物による被害・・・平均風速20m/s以上で増加する看板の落下や瓦の飛散などの被害

③ 雨による被害・・・雨漏れ、浸水被害

ご自身でできる台風対策

台風の被害を最小限に食い止めるための対応についてご紹介します。

日常的な取り組み

・排水溝や側溝、雨樋の清掃を行う
・窓や網戸のハズレ止めを確認しておく
・ハザードマップの確認、避難バッグの準備、備蓄品の準備をする
・電動シャッターや電気錠の停電時の操作方法を確認する

台風発生時の取り組み

・家電のコンセントを抜いて漏電を防止する
・カーテンやブラインドを下げてガラス割れ時の室内飛散を防止する
・植木鉢や物干竿など飛びやすいものを室内に入れる

 なお、小田急線沿線の自治体では、防災用品の特別価格でのあっせん(世田谷区、多摩市)を実施しているほか、厚木市では「急傾斜地安全対策工事補助金交付制度」など、それぞれの自治体の実情に応じたさまざまな施策が展開されています。台風シーズンの前にお住いの自治体のホームページを確認することがおススメです。

防災リフォームで台風が来ても安心な生活を手に入れよう!

 上で述べた日常的な対策に加えて、防災リフォームを施すことで、台風による被害を根本から防ぐことができます。

家の中を守る「窓リフォーム」

 窓リフォームの目的は、サッシの変形や雨風が吹込んで室内への雨の浸入を防ぐことと窓ガラスの割れや飛散を防ぐことにあります。

【高性能サッシへ交換する】
 耐風圧性能(*1)と水密性能(*2)が高く、変形や損傷しづらい高性能サッシへの交換

【耐風シャッターを設置する】
 飛来物から窓を守ることができます。従来の1.5倍の耐風圧性能を持ったもの、リモコン操作可能な電動式のものもあります。

【既存シャッターの補強工事を行う】
 メーカーによっては強度を大幅に上げる補強材の販売も行っています。

【防災効果と安全性の高い合わせガラスに交換する】
 シャッターの設置が難しい形状の窓の場合、ガラス交換が効果的です。合わせガラスは、飛来物が当たって外側のガラスが割れた場合でも、内側のガラスまで貫通させない特殊な構造をしています。

(*1)強風による窓の変形やガラスの割れを防ぐ性能で、数値が大きいほど性能が高くなる
(*2)家の中へ雨水が侵入するのを防ぐ性能で、数値が大きいほど性能が高くなる

雨水対策「外壁リフォーム」

外壁リフォームの主な目的は、防水効果を高めて室内や建物内部への浸水を防ぐことにあります。

【コーキングを補修する】
 外壁のコーキングは、外壁材同士のつなぎ目や窓、ドア回りに施工されています。細かなひび割れや割れからも水が入り込む可能性がありますので、注意が必要です。コーキング材の材質にもよりますが、概ね7~10年が打ち替えのタイミングです。

【定期的な塗装を行う】
 外壁塗装は紫外線や雨風の影響で少しずつ塗膜が劣化していきます。塗膜の劣化は、建物の構造材に影響を及ぼす恐れもあります。

【タイルに貼りかえる】
 タイルは自然素材を高温で焼いて作られるため、ほとんど水分を吸収しません。飛来物からの衝撃に強いことも特徴です。

近隣への被害の防止「屋根リフォーム」

屋根リフォームの主な目的は、屋根材自体の飛散防止です。

【防災瓦へ葺き替える】
 防災瓦はかみ合わせ構造で飛散防止に有効です。従来の瓦に比べて格段に軽量化されているので、建物にかかる負荷も軽減することができます。

【棟板金の浮きを点検する】
 棟板金は、屋根の頂上部分に設置されている部材です。最も太陽光が当たる部分のため熱膨張を起こしやすく、膨張すると釘が浮いてくるので定期的な補修が必要です。

【屋根材の状態を点検する】
 屋根材や軒天材に反りや浮きがあると、風を巻き込み、大きく剥がれて飛散するリスクが高まります。

まとめ

 自然災害である台風や地震はいつ発生するかわかりません。いざという時に慌てないためには日頃から備えておくことが大切です。

 自然災害に強い家づくりについて、心配な点は住宅のプロに相談してみませんか?今すぐに必要な対策や将来的に考慮が必要な対策について、それぞれのニーズや予算に合わせたアドバイスが受けられるはずです。
 早めの点検と対策を行って、台風の心配のない暮らしを手に入れましょう。

written by 唯木花奈


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