ユニットバスの最新情報を知ってリフォームしよう
「リフォームしたい場所」で必ずベスト3に入る浴室。給湯器や換気扇(浴室換気乾燥機へのバージョンアップも含めて)などの設備機器の交換がきっかけということが多いと思います。さらに、住空間で一番水を使う場所であるが故に、カビやヌメリ、水垢などの温床になり…普段の掃除ではキレイにならないということで、浴室全体のリフォームに踏み切るのではないでしょうか。
浴室には、大きく分けて在来浴室とユニットバスがありますが、最近の一般住宅で多くみられるユニットバスについて、特に“清掃性”と“癒し”という観点でお話ししたいと思います。
タイル仕上げが多い在来浴室に比べて、目地などが少ないパネル壁や、滑りにくいだけでなく、水を弾き排水口へと流れやすくなっている床材はユニットバスの最大の魅力ですね。他にも、カウンターや収納棚、排水口のパーツなどは丸ごと外して掃除がしやすいように工夫されています。浴槽もFRP(繊維強化プラスチック)、人造大理石、ホーローなど、材質によって特徴はありますが、形状やコーティングなどでどれも清掃性は良くなっており、スイッチ1つで浴槽を自動洗浄してくれる機能もあるほど! さらに、給湯器の機能とも言えますが自動配管クリーニングができたり、浴室換気乾燥機の乾燥機能で除湿乾燥ができたり…ユニットバスの清掃性は日々進化し続けています。
こうして清潔感を保てたら汚れも目につかず、入浴時間のリラックス効果もアップするはず。最近のユニットバスには、TVモニターやサウンドシステムなど、入浴時間を楽しめる設備が、以前より容易に付加できるようになりました。また、照明の調光調色機能などで、柔らかい明かりや間接照明効果も得られます。高級なシリーズともなると「打たせ湯」「肩ほぐし湯」などマッサージ効果のあるオプションも多く見られます。 浴室リフォームの際には、是非、メーカーの様々な最新機能をショールームで実感して、自分たちの暮らしに必要かどうかを確かめて臨みたいものです。
マンションリノベで坪庭付き浴室!
事例1は、マンションの共用廊下に面していた1216サイズの浴室を1416サイズに拡げ、柱型などによりデッドスペースになってしまう所に小さな“坪庭“を設けた案件です。この空間によって、グリーンの見た目の癒しだけでなく共用部との距離ができ、プライベート感が増すようになっています。
元々ファミリータイプの3LDKを、お子様が巣立ったご夫婦2人がゆったりと暮らすためにリノベーションしたため、居室数を減らし、水廻りを適度な広さに拡張できました。どちらにしても共用部に面した窓を開けることはないということで、浴室換気乾燥機を付けたり、窓加工やサッシの費用分が上がったとしても、坪庭付きユニットバスのリラックス感には代え難かったと喜んでいただきました。
浴室収納やミラーもカスタマイズ
以前はホーロー製ユニットバスの特徴でもあったマグネットが付く壁ですが、最近ではよくあるポリエステル系樹脂のパネルでもマグネットが付けられるようになりました(※全てのメーカー、シリーズが対応するものではありません)。収納棚などはいくら丸洗いできるようになったとはいえ、留め具まわりなどの汚れなどは気になりますね。マグネットタイプは裏面も平らで、ボトルラックやフック、子供のおもちゃをいれる大きめの収納やミラーまで、磁性の強い浴室用小物が市販されているので、当初は壁面をスッキリとさせておいて、自分たちの使いやすい場所に取り付けていくことをお薦めします。
最後に
日本人特有の清潔感への意識の高さから、浴室の清掃機能性は向上したと思います。そして、身体を洗浄するだけでなく、適温のきれいな湯を張った浴槽につかることで癒しを得ることも日本人ならでは、ですね。ということで” 清潔感を保ちやすい空間 イコール 極上のリラックス空間”を生む浴室リノベーションを是非、実現してくださいね。