リフォーム 洗面編

清潔便利な洗面所か、オリジナルのパウダールームか

 身支度はもちろん洗濯や手洗い、脱衣所としての機能など、盛りだくさんの役割を担う洗面所は、家の中での使用頻度はナンバーワンかもしれません。なので使い勝手はよく、でも生活感は出したくない、そして清潔感もキープしたいなど、ひと口に洗面リフォームといっても、さまざまなアプローチ方法がありますので、タイプ別に見ていきましょう。

メンテナンス性に優れた ユニットタイプ

 家族が多い場合、洗面所は衣類やタオル以外でも、なにかと雑多になりがち。特に家族間で年齢が離れていたりすると、それぞれが自分専用のシャンプーや歯磨き粉を使うなんてことも。ストック場所も想像以上にスペースが必要になる可能性があります。せっかくリフォームをするのであれば、後から収納家具を買い足すなんてことがないようにしたいですよね。そこでまずは、いわゆる衛生設備メーカーが製造する「洗面化粧台ユニット」と呼ばれる、洗面台とミラー、収納、照明がセットになっているタイプをご紹介。

事例1:スライド収納+モノトーンですっきり
事例2:ブレーカー位置やドア枠との干渉に注意

 こちらは間口サイズがある程度決まっていますが、収納スペースが豊富で、掃除などのメンテナンス性が優れているのが特長です。また中でもシステムタイプは、洗面カウンター、洗面ボウル・水栓金具・収納キャビネット・ミラー・収納扉など、いくつかの素材や色から組み合わせることができ、セミオーダーで自分好みの組み合わせも可能です。ユニットタイプは、水栓まわりが清潔に保てる形状になっていたり、コンセントや照明が適度に付いていたり、専門メーカーの工夫が盛り沢山ですので、すっきり派にはオススメです。注意したいのは、梁型などがある場所は一体ユニットの高さが入るかどうか、またスペースぎりぎりに設置する場合は、洗面所入口のドア枠とユニットの収納扉などが干渉しないかなどです。細かな部分ですがチェックしておきましょう。

パウダールーム風 造作タイプ

 つぎに、もっと自由に形状などにもこだわるなら、造作タイプです。既製品と違い、現場で採寸を行い造作していくので、ぴったりのサイズで隙間なくきれいに納めることができるのが特長です。また、カウンターの材質や高さ、広さ、洗面ボウル、ミラー、水栓金具、収納、照明など、メーカーを問わず、さまざまなパーツ、素材から選べるので、よりデザインにこだわることができます。例えば、家族が多い場合には、事例3のように洗面ボウルを2つ置いて洗面台の取り合いを防ぐお宅も増えてきましたね。

事例3:洗面ボウル2+アクセントクロスでホテル風

 また洗面ボウルの深さにもよりますが、水跳ねはあるものと考えて、事例4のようにカウンター材だけでなく周囲壁にもタイルや撥水性のある素材を施工すると、お手入れが楽になるだけではなく、見た目もオリジナリティが出せます。

事例4:正面壁にタイル施工で、水跳ね防止&デザインup

先述したように既製品はすでにサイズが決まっているので、特殊な間取りだと取り付けることが難しかったり、デットスペースができたりしますが、造作洗面台では設置場所に合わせて設計するので間取りやサイズに合わせた唯一無二の洗面空間を造ることができます。ただし自由な分、あれもこれもと全体のデザインイメージを統一するのが難しかったり、金額が割高になってしまったりする可能性があるので、優先順位を明確にする必要がありますね。

 せっかくのリフォームのタイミングですから、既成洗面台の一部と造作パーツを組み合わせて、メンテナンス性とデザイン性が両立するセミオリジナル洗面にしてみるのはいかがでしょうか。ぜひ参考にしてみてください。

小田急ハウジングでの採用事例

ユニットタイプの採用事例はこちら
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