新築注文住宅 リビング編:リラックスできる極上のリビング

快適なリビングづくり

 誰もがのんびりと落ち着いて過ごしたいのがリビング。
 家族が自然と集う家の中心でもあります。家族構成や過ごす時間帯、来客の頻度など、リビングのあり方は家庭によって様々。
 モデルルームや雑誌・ウェブ上で見る憧れのリビングとは、過ごし方が違うかもしれません。

 家づくりにあたり自分たちにとっての心地良さとは何か、全体の間取りを決める前に考えておきたい、快適なリビングを作るポイントをいくつかご紹介します。

LDの一角にお気に入りのポイントを作る

 自分好みの空間を作る際、お気に入りのものを目につく場所に置いておきたくなりますよね、
 例えば、絵画、写真、植物、コレクショングッズなど。その際注意したいのは、あちこちに点在させると目線も定まらず散らかった印象になるということ。落ち着く要素としては、目線を定めるという方法があります。

 そこで、リビングの一角にお気に入りのポイントを作ることをお薦めします。

事例1:階段とLDはガラスで仕切り、
飾り棚を設けフォーカルポイントに

 こちら(事例1)は、階段とLDを透明なガラスで仕切り飾り棚を設けました。
 透明にすることで、階段からもお部屋からも、好きなものを眺められるだけでなく、天井や窓からの光も感じられ、季節の変化や時間の流れを感じられる素敵な空間に仕上がりました。間柱分の奥行(約10cm)の棚ということでディスプレイする物の縦横バランスを考えて、高さ間隔にもこだわっています。
 壁面に棚などを設ける際は用途や収納物などを具体的にイメージして奥行を設定しましょう。

事例2:モノトーンのアクセントクロス&
システム収納でスタイリッシュに

 こちら(事例2)は、LDの壁一面に幾何学模様のアクセントクロスを貼り、その前にシステム収納家具+TVを設置。家具と床はトーンや色みを合わせ、クロスはモノトーンにすることで真っ黒なTVだけが悪目立ちすることもなく、壁の中に家具が溶け込み、壁全体が一枚の絵画のように納まりました。
 リビングに入って一番目につく正面や面積の広い壁面に目線を集めると、その他がすっきり見え部屋全体を広く見せる効果もあります。

 アクセントとなる壁は、クロスだけでなく凸凹のあるタイルを貼り間接照明をあてたり、ピクチャーレールを取り付けアートを飾ったり、壁面収納を取り付けるなど、演出方法は沢山あります。
 中でも壁面収納で気をつけたいのは、見せる収納&隠す収納のバランス。見せる収納を目線に合わせつつ、扉付きの収納のボリュームが多い場合は、トーンの濃い重い色はさけ、壁に馴染むようにすると圧迫感がなく収納スペースが確保できます。

光と空気で心地良い環境づくり

 リラックスできる空間としては、光やクリーンな空気も重要です。カタチがあるものではないので見逃されがちですが、人が集う場所でもあるので、光が程よく入り、空気が循環する快適な空間をキープしましょう。

事例3:シーリングファンで吹き抜けの空気を循環

 事例3は吹き抜け空間の開放感を活かすため、敢えて階段を目立たせ、リビングから各部屋の扉が見渡せる作りになっています。
 天井にはシーリングファンを設置、気温差も大きくならないよう空気を循環させます。大きな壁面には、明かり窓をバランス良く配し、自然光が降り注ぐ心地よさと、要所要所に温かい落ち着き感の得られる温かい色味の間接照明を配し、夜になっても淡い光が壁を照らし全体に広がるよう工夫してあります。

 吹き抜け空間が作れない場合には、トップライトやハイサイドライトなどを設けると、プライバシーを守りつつ自然光を取り入れることができるのでお薦めです。

最後に

 このように、生活してみないと気づきにくいフォーカルポイント。
 季節や時間の変化への対応は、家を作るにあたり早い段階で考えておきたい要素です。

 身体に優しい環境でお気に入りのコーナーがある気分も上々なリビングであれば、極上の寛ぎタイムを過ごせますね。実現に向けてぜひに参考にしてみてください。

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